Chapter 1
個性心理学とは何か
個性心理学は、生年月日を入口に、人の個性・思考・行動傾向を分類し、自己理解・他者理解・コミュニケーション改善に活用する体系です。 一般には「動物占い」として知られている要素もありますが、法人研修では占いや運勢判断としてではなく、相手との違いを理解し、伝え方を工夫するための実用的なコミュニケーションツールとして扱います。
ヴァロレルで大切にしているのは、個性タイプを見て「あなたはこういう人」と決めつけることではありません。 「どんな時に力が出やすいか」「どんな関わり方だと安心するか」「どんな言葉だと動きやすいか」を一緒に言語化することです。
人の違いをわかりやすく整理し、相手に合わせた伝え方・関わり方を考えるための共通言語。
Chapter 2
個性心理学は、いくつかの階層で人を理解します。
個性心理学には、3分類、12分類、60分類、4つの自分、レール、リズムなど、複数の見方があります。 すべてを一度に扱うと複雑になるため、法人研修では短時間で使いやすい階層から順に扱います。
013分類
MOON、EARTH、SUNの3つに分け、価値観や伝わり方の大きな違いを理解します。短時間研修で最も使いやすい入口です。
0212分類
12種類の動物キャラクターで、自己理解・他者理解をより具体的に深めます。興味を持ちやすく、会話が生まれやすい階層です。
0360分類
12分類に木・火・土・金・水などの要素を掛け合わせ、より細かく個人を理解します。個別理解や深掘り向きです。
04レール・リズム
価値観、生き方、時期ごとの流れを見ます。経営者の意思決定支援や年間計画づくりと相性があります。
Chapter 3
3分類: MOON / EARTH / SUN
3分類は、職場でのコミュニケーション改善に使いやすい大分類です。 どれが良い・悪いではなく、何を大切にしやすいか、どんな言葉が届きやすいかを見るために使います。
安心・信頼・調和を大切にする
人とのつながり、背景の共有、丁寧な説明、感謝や配慮が力になります。急な変更や強い言い方には不安が出やすい傾向があります。
届きやすい言葉「相談しながら進めたい」「背景を共有します」「いつも助かっています」
納得・結果・効率を大切にする
目的、期限、判断基準、成果が見えると動きやすくなります。曖昧な精神論や理由のない依頼には違和感が出やすい傾向があります。
届きやすい言葉「目的はこの3つです」「期限は金曜です」「この範囲はお任せします」
可能性・自由・挑戦を大切にする
期待、面白さ、チャレンジ、活躍の場が力になります。細かな管理や否定から入る関わりにはエネルギーが下がりやすい傾向があります。
届きやすい言葉「あなたらしい発想に期待しています」「まず自由に出してみてください」
Chapter 4
12動物キャラクターで、違いを話しやすくする。
12分類は、3分類より具体的で、60分類より覚えやすい階層です。 動物名は人を決めつけるラベルではなく、嬉しい関わり方・苦手な関わり方・仕事での強みを話しやすくする入口として使います。
狼
独自性とマイペース。自分だけの時間と空間を大切にし、納得するまで深く考える探究型。
関わり方: 目的と背景を伝え、考える時間と裁量を渡す。
こじか
安心できる環境を大切にし、好奇心と信頼を軸に人と関わるタイプ。
関わり方: 急に強く言わず、安心材料と信頼を言葉にする。
猿
すぐ使える工夫と短期決戦に強い、実務改善・場づくりのスピード型。
関わり方: 短期ゴール、ゲーム性、結果の見える化が効く。
チータ
スピードと挑戦。大きな目標に向かって一気に動き出す突破型。
関わり方: 期待と成功イメージを伝え、スピード感を大切にする。
黒ひょう
スマートさと新しさを大切にし、時代の一歩先を見て動くリーダー型。
関わり方: 敬意を持ち、人前で面子を潰さず、センスを任せる。
ライオン
完璧さと威厳。自分にも周囲にも高い基準を持つ王道リーダー。
関わり方: 礼儀正しく、責任ある役割と基準の高さを認める。
虎
バランスと誠意。全体構図を見ながら、筋を通して着実に進む現実派。
関わり方: 全体像と判断基準を共有し、誠実に向き合う。
たぬき
経験と実績を大切にし、役割や伝統の中で信頼を積み重ねるタイプ。
関わり方: 経験や役割を尊重し、最後まで話を聞く。
子守熊
長期展望と現実性。未来のために準備し、最悪のケースも考えながら進む戦略型。
関わり方: 長期的な意味、リスク、無駄を減らす工夫を共有する。
ゾウ
努力とプロ意識。決めた道を黙々と進み、成果を出すためにやり抜くタイプ。
関わり方: プロとして任せ、途中確認の仕組みを決める。
ひつじ
気配りとネットワーク。人とのつながりを大切にし、場の調和を整えるタイプ。
関わり方: 仲間として扱い、相談し、約束と連絡を大切にする。
ペガサス
感性と自由。束縛されず、ひらめきと変化対応で力を発揮するタイプ。
関わり方: 要点だけ伝え、自由度を残し、得意分野に任せる。Chapter 5
60分類、4つの自分、レール、リズムは深掘りのために使います。
12分類だけでも職場での会話は十分に始められます。さらに個別理解や継続支援では、60分類、表面・本質・意思・希望といった複数の自分、人生の方向性を見るレール、時期ごとの流れを見るリズムを扱うことがあります。
60分類
12動物に木・火・土・金・水などの要素を掛け合わせ、より細かな傾向を見る階層です。個別理解や深掘りセッション向きです。
4つの自分
表面・本質・意思・希望など、場面によって出やすい自分を複数の視点で見ます。人を一面的に見ないための考え方です。
レール
価値観や生き方、力を発揮しやすい方向性を考えるテーマです。経営者の意思決定やキャリア相談にも応用できます。
リズム
年や月の流れを、活動・調整・投資・成果・学習などの周期として見ます。年間計画や行動計画に使いやすい視点です。
Chapter 6
経営者・人事担当者は、個性心理学を「組織の会話を整える道具」として見る。
法人で個性心理学を導入する時に重要なのは、個性タイプそのものではありません。 経営者や人事担当者にとっての価値は、社員同士が違いを責めずに話せる共通言語を持ち、日常の伝え方を少しずつ変えられることです。
社長・管理者の相談集中を減らす
小さな人間関係の摩擦が毎回上に上がる状態から、まずチーム内で「なぜ伝わらなかったのか」を考えられる状態を目指します。
社員への説明がしやすい
「評価ではなく、互いの関わり方を知る研修」と説明できるため、社員に余計な警戒感を与えにくくなります。
管理職の伝え方が揃う
指示、注意、依頼、感謝の伝え方を、相手に合わせて考える視点が入り、管理職の属人的な関わり方を整えやすくなります。
研修後の行動につなげやすい
「自分の取扱説明書」「OKワード変換」「チームルール」など、研修後に残る言葉へ変換します。
この研修は、誰かを評価したり分類したりするためではなく、互いの違いを理解し、仕事での伝え方・相談の仕方を増やすための研修です。
Chapter 7
法人研修では、個性を「職場で使う言葉」に変換します。
ヴァロレルの法人研修では、3分類と12分類を入口に、自己理解、他者理解、チーム内の共通ルールづくりへ進みます。 目的は、タイプを覚えることではなく、現場での依頼・相談・注意・感謝の言葉を変えることです。
- Day 1自分を知る
自分の当たり前、力が出る条件、苦手になりやすい関わり方を言語化します。
- Day 2相手を知る
相手の前提の違いを理解し、相手に届きやすい言葉へ言い換える練習をします。
- Day 3チームで使う
チーム個性マップを作り、現場課題を読み解き、コミュニケーションルールを作ります。
「相手が悪い」ではなく「前提が違う」と捉え、チーム内で解決に向かう会話を増やすこと。
Chapter 8
受講後には、相手への見方と言葉の選び方に変化が生まれます。
個性心理学を学ぶと、自分の得意・不得意を知るだけでなく、 同僚やお客様の反応を「合う・合わない」で終わらせず、相手に届きやすい伝え方を考えやすくなります。 初回研修後の声からも、日々の報告、相談、顧客対応に活かそうとする具体的な視点が見えてきました。
自分のペース、苦手な場面、意外な強みに気づくことで、無理なく力を発揮する工夫がしやすくなります。
同僚の行動や言葉の理由を、性格の問題ではなく特性の違いとして捉え直せるようになります。
相手に合わせて言葉、説明の順番、安心感の伝え方を変えることで、伝わりやすさを高めます。
進捗連絡をこまめにする、簡潔に伝える、相手が動きやすい言葉を選ぶといった行動につながります。
一人ひとりの個性を活かすこと、相手に合わせて言葉を変えること、周りの状況をよく見ること。こうした小さな行動の積み重ねが、チームのコミュニケーションを変えていきます。
Chapter 9
安全に扱うために、決めつけない・評価に使わない。
個性心理学は、使い方を間違えると「このタイプだから無理」「この人とは合わない」といった決めつけにつながる可能性があります。 だからこそ、研修では最初に扱い方を明確にします。
- 個性タイプは、その人のすべてを決めるものではありません。
- 良いタイプ、悪いタイプはありません。
- 採用判断、人事評価、能力判定、配置決定には使いません。
- 本人の実感を確認しながら、対話の入口として使います。
- 相性を断定せず、関わり方の選択肢を増やすために使います。
